誰にも言えない見守り日記

うつ病と診断された夫を見守りながら暮らす。たまに本音。

優しくなれる魔法

こんにちは。

 

土日はしっかりと休んだ。

厳密にいえば、活動的に楽しんだ。

本当に本当に楽しくて、日常に戻りたくなくなった。

前から、ちょっと遠出をして一人で泊まることに決めていた。

結局、前日に夫には話したんだけどね。

日常から、夫から離れ、楽しいことを詰め込んだ。

 

うん年振りにお友達にも会って、わいわいした。

解散してしまったバンドの再結成のライブにも行けた。

神社巡りもして、喫茶店にも行って、

一人でのんびりホテルで過ごして、

顔パックしたり、入浴剤入れて長風呂したり。

ストレスなんてすぐ吹き飛んだ。

 

だからこそ、家に帰るとき、切なくなった。

 

一応、夫には

 

「今から帰る予定だけど、

 もう少し時間をつぶしてから帰る方がいい?」

 

とLINEを入れる。

 

夫が心の準備をできるように…と同時に、

私にとっては現実に帰るという宣言でもあった。

夫からは大丈夫だよとのこと。

玄関に入ったら、すぐ夫が部屋から出てきた。

「おかえり」と。その時の夫は穏やかそうに見えた。

「あ、やっぱり一人で過ごせてよかったのかな」と勝手に安堵。

晩御飯作るか、荷物片づけかしようかと思ってたら、

夫が近づいてきて、この土日の様子を話してくれた。

土曜日、私が出かけてから、

いろいろ考えこんでしまって、一日何もせずにぼーっとしてたと。

そして、今日はここを掃除したとか、ここを整理整頓したとか見せてくれた。

土曜日一日なにもできなかったから、掃除をしていたと。

「久々の何もない休みだから、何もしないで休んでいいんだよ」

と言うと、少し涙目になりながら、

 

「自分でもうまく感情のコントロールができないせいで、

 かすみに迷惑をかけている。

 実際に今日だって、帰っても大丈夫?って聞かせてしまっている」と。

 

気を使って、帰って大丈夫?と聞いたつもりだったんだけど、

夫にとっては、「こんなこと言わせてしまっている」と

落ち込んでしまっていたよう。

お互い気を使ったつもりが、お互いを傷つけるようになっては大変だから、

「こういう風に言われたら、傷つく、落ち込む」ということは、

話してほしいとお願いした。

そしたら、別々に寝るのは気になってしまうと話してくれた。

私は夫より眠るのが遅いし、

夫は何より真っ暗じゃないと嫌な人で遮光カーテン派なんだけど、

私はカーテンを少しあけるか、光が入るカーテンじゃないと朝起きれないから、

別々の方が起きやすいっていうのがあったんだけど、

夫が別々に寝ることでいろいろ考えこんじゃうのであれば、

また寝室をひとつに戻さなければいけないんだなぁと思った。

 

夫はたいてい、

「かすみが決めていいよ」

「かすみが好きな方でいいよ」

「俺はどっちでもいいよ」

って言っているんだけど、でも、やっぱり話を聞いてみると

本当にどっちでもいいわけじゃなくて、自分の意見は言わないで、

相手に合わせるようだった。

そりゃあ、心がいっぱいになっちゃうよ…

 

これからは、思ったときに話す練習をしてみようと決めた。

 

夫は、今は趣味をやるよりも、掃除をする方が頭をからっぽにできていいらしい。

今、夫が寝ている部屋は夫だけの部屋にしようと思っていたから、

少し散らかってても、今は放置していたけど、

寝室に戻すとのことで、きちんと片付いたら、

私の寝具を移す予定みたい。

どんな形であれ、掃除をすることはいいことだから、

ゆるく見守ることにする。

 

夫は、この前抑うつ剤が出たみたい。

でも、その薬を飲むようになったら、

急に落ち込むことが増えたような気がする。

夫も、突然落ち込むんだけど、

自分ではコントロールできないとのこと。

 

今日は、ちょっと厄介な取引先のおばさんからの電話が鳴ったときくらいから、

様子が少しおかしくなってきて、急に落ち込んでいた。

今日は一段と落ち込みが酷い。

 

早く帰って休ませた方がよさそうだなぁ。

でも、今日は少し残業になるとのこと。

 

何事もなく一日が終わりますように。

 

 

私の場合は、かなりの余裕がないと優しくできないような気がして

ちょっと辛いなぁ。

急に落ち込みが入ると、どうしていいのかまだ掴めない。

ストレス発散は優しくなれるための準備であり、魔法である。